小島

2020.02.20

髪について願いを叶えてくれる神社


京都嵯峨にある「御髪神社」は日本でただ一つ、髪についての願いを叶えてくれる神社です。

1961年(昭和36年)に、京都の理美容関係者によって創建された神社です。御祭神は日本の髪結師の初祖と言われている藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)。鎌倉時代に実在した人物で、政府御用達の髪結師として活躍しました。何故、この地で御髪神社のご祭神になったかというと、彼の父親が大きく関係しています。


かつて亀山天皇に仕えていた政之の父親は、預かっていた大切な宝刀「九王丸」を紛失してしまいます。その刀を探すため旅に出ることに決め、一緒に連れて行ったのが政之でした。旅の途中、金銭的な面で父を支えるために始めたのが「髪結い」で、これが日本で最初の理容職だと言われています。


その後、下関で髪結所を開いたり、無くなるまで政府御用達の髪結師として働いたりと、この道で大きな評価を受けた人物でもあります。この功績を称えて、昭和のはじめごろまでは命日の17日を月の定休日にしているお店も多かったそうです。


理美容師や抜け毛を阻止したい人だけでなく、美しい髪を保ちたい人も訪れるそうです。ちなみにモト冬木さんやブラマヨ小杉さんの絵馬もかけてあったそうですよ。

美しい竹林の先に、御髪神社が現れます。
京都ですね〜。

髪の願い以外でも、髪は頭を守るものだということで、頭脳に関する祈願でも参拝する方も多く、受験合格祈願で訪れる人もいるそうなのです。


興味深いところで言うと、

是非見ていただきたいのが、
神社の家紋である『神紋』です。

菊の模様の中に、
「髪」の文字が入っているんです(*’▽’*)


この神社の参拝方法は珍しく、まず、鳥居をくぐった右手にある社務所で「御髪献納」を買い、神職の方に専用のハサミで自分の髪の毛を切ってもらい献納するそうです。

まさに「かみ頼み」ですね。

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