小島

2019.11.20

日本人にとって黒髪は昔から特別だった お話^ ^

こんにちは、小島でございます!

今日は、日本人がいかに髪を大切にしていたのか。というお話しです。

平安時代の女性の髪の長い事、多い事、百人一首の絵柄を思い返しても分かるように、当時の女性美のポイントは、髪の長さとボリュームに重きがおかれていました。

当時の文学作品に、髪の長さを7尺や8尺と書かれているので、1尺約30センチなので、軽く2メートル超えだった事がわかります。

そのため当時の洗髪は丸一日を要し、ドライヤーなどない時代ですから、高い棚の上に敷物を敷いて、その上に髪を広げて乾かしたそうです。

江戸時代においても、洗髪は半日かかりで瓶詰め油で髪をほどき、海藻の一種である「ふのり」をシャンプーにしてました。

髪は命と謳われるのは女性ばかりではありません。戦国時代に生まれた男性特有の「まげ」は、戦の時、髪と兜の間に隙間を作り、頭が蒸れるのを防いだものだと言われています。

よく間違えられる言葉に、「ちょんまげ」というものがあります。これは年老いて薄毛になり、「まげ」が小さくちょこんとしてしまった様子を「ちょんまげ」と言ったそうです。現代のお相撲さんがまげを結えなくなったら引退といわれるように、お侍さんも、「ちょんまげ」になったら、そろそら家督を息子に譲って隠居に入る頃だと言われたようです。そのため、江戸時代もウィッグは欠かせないアイテムで、道端に落ちている髪を拾い集めて、カツラ屋へ売る、なんて商売もあったそうです。

日本人は、髪へ並々ならぬ思いがあるんですね。

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