小島
界面活性剤の種類(気を付けたい種類)
こんにちは!小島です。
前回は、界面活性剤の中でも合成界面活性剤があり、さらに石油系となると、アトピーや敏感肌の方には手にして欲しくないほど、怖い話がありましたね(°▽°)
界面活性剤は6つに分類できます。
まずシャンプーに使われている界面活性剤は6つに分類できます。
天然物・石鹸系・アミノ酸系・脂肪酸エステル系・石油系•高級アルコール系
今回はこの中の石油系•高級アルコール系のおはなしです。
合成界面活性剤は沢山の種類があります。ここに書いていないものもまだあります。今回紹介する合成界面活性剤は特に避けたい成分です。
まず気になる、なるべくさけてほしい石油系ですが、
石油系
石油から作られていた合成界面活性剤は現在、私の知る限りですと現在シャンプーに使われていません。上記でも書きましたが今現在石油系合成界面活性剤と言われる物はアルコール系の合成界面活性剤になります。
だからと言って安心はせ出来ません。
高級アルコール系
高級アルコールと聞くといい物とイメージしてしまいますが、高級アルコールとは品質が高いとか良い物という意味ではなくアルコール分子中の炭素が6つ以上含まれているものを「高級アルコール」と言います。
又アルコール分子中の炭素の数が5つ以下のものは「低級アルコール」と言います。
一般的にアルコール系合成界面活性剤と呼ばれているものには、以下のような種類があります。
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリルスルホン酸ナトリウム
- キシレンスルホン酸ナトリウム
- スルホン酸ナトリウム
- パレス-3硫酸ナトリウム
- パレス-3硫酸アンモニウム
高級アルコールシャンプーの原材料
ヤシなどから取れる油を還元剤と一緒に煮込めばヤシの木由来の石油合成系界面活性剤が出来るのです。ヤシ油から作られても石油から作られても同じ構造で同じ物質なのでどちらも同じ石油合成系界面活性剤になります。
以前は石油からラウリルアルコールを生成し、これが高級アルコールと呼ばれます。その
ラウリルアルコールに濃硫酸で化学反応を起こして、ラウリル硫酸エステルを作ります。
さらに、ラウリル硫酸エステルにナトリウムで化学反応を起こして出来上がるのがラウリル硫酸ナトリウムになります。
このラウリル硫酸ナトリウムは分子量が小さく頭皮や髪に浸透しやすいため、肌荒れや髪の傷みを引き起こしました。
頭皮に対して刺激が強いと言う事が問題となり、ラウリル硫酸ナトリウムを元にして分子量を大きくして皮膚への浸透を抑え、皮膚刺激を緩和させたラウレス硫酸ナトリウムが作られました。
アルコール系や石油系は刺激や毒性が非常に強いです。
特に気をつけて欲しい合成界面活性剤
1.トリエタノールアミン
皮膚から吸収され、皮膚、粘膜、目を刺激する。
2.ラウリル硫酸Na(ラウリル硫酸ナトリウム)
石油精製時にできる廃棄物。分子が小さいために経皮吸収により皮膚から浸透し血流にのり、脳や心臓、腎臓、肺に蓄積されダイレクトに血液内に障害を起こす可能性があります。傷の治療を遅らせたり、毛髪の発育障害を起こすなどのほか、白内障の原因になったり子供の目に障害をきたします。
3.ラルリル硫酸塩
急性毒性。亜急性毒性のほか胎児毒性や肝臓・腎臓障害を起こす報告もある。
特に魚毒性がある。脂肪を除くので皮膚が乾燥して荒れる。
4.ラルリル硫酸トリタノール
この合成界面活性剤が入っているシャンプーをつかい、マガキの幼生への魚毒性をテストしたら、わずか1ppmで全滅したという報告がある。皮膚から吸収され、皮膚、粘膜、目を刺激する。
5.ポリエチレングリコール
皮膚毒性は弱い。飲み下すと、腎臓障害を起こす。不純物に毒性があることがある。
6.エデト酸塩
皮膚や粘膜、目への刺激性、ぜんそく、発疹などアレルギーの原因となります。口から入ればカルシウム欠乏症を招き、血圧低下、腎臓障害を起こします。
毎日使うものですから本当に気をつけてもらいたいです。小さなお子さんのいるご家庭の方は敏感にならざるおえないですね( ゚д゚)
とにかく難しい聴き慣れない言葉ばかりですが、特に気を付けてほしい6つがあったなぁっておもって頂くだけでも、調べる事が出来るとおもいます(^^)v
次回は、安心して使える種類の界面活性剤を紹介します!